*東京大人の読書会* BCBG BOOK PARTY

良質な文芸書を味わって読む、大人のための、親密な読書会です。

第79回 『日本語が亡びるとき』 水村 美苗

「こんな顔をして、こんなに弱っていては、いくら日露戦争に勝って、一等国になってもだめですね。もっとも建物を見ても、庭園を見ても、いずれも顔相応のところだが、――あなたは東京がはじめてなら、まだ富士山を見たことがないでしょう。今に見えるから御覧なさい。あれが日本一の名物だ。あれよりほかに自慢するものは何もない。ところがその富士山は天然自然に昔からあったものなんだからしかたがない。我々がこしらえたものじゃない」と言ってまたにやにや笑っている。三四郎は日露戦争以後こんな人間に出会うとは思いもよらなかった。どうも日本人じゃないような気がする。

「然し是からは日本も段々発展するでせう」と弁護した。
すると、かの男は、すましたもので、
「亡びるね」と云った。

――夏目漱石『三四郎』

◆課題本:『日本語が亡びるとき』 水村美苗

日本語は、明治以来の「西洋の衝撃」を通して、豊かな近代文学を生み出してきた。
その日本語が大きな岐路に立っている。グローバル化の進展とともに、ますます大きな存在となった“普遍語=英語”の問題を避けて、これからの時代を理解することはできない。
われわれ現代人にとって言語とはなにか。日本語はどこへいくのか。

*本書は夏目漱石『三四郎』の引用も多く、お時間があれば既読の方も再読をおすすめします。
 青空文庫でも読めます

◆日時: 2017年09月30日(土) 17:30-21:00頃

◆会費: 6,000円  (当日払い) 飲食込(お酒あり)

◆会場: 東京メトロ東西線/都営大江戸線 門前仲町駅周辺の飲食店

和酒 瓢(わしゅ ひさご)
住所:東京都江東区富岡1-25-4 NICハイム八幡203
TEL:03-3630-3577

お申込みはこちらから。

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*東京大人の読書会*は、世界中の良質な文芸作品を味わって楽しむ読書会です。毎回、初めての方、常連の方、お久しぶりの方、さまざまな本好きの方々がいらっしゃいます。

読書会の後半には本の紹介タイムも設けております。課題本に関係ある本、最近読んだ本、今カバンに入っている本、さきほど書店で買ってきた本など、自己紹介の代わりにもなりますので是非お手持ちの本もご紹介ください。同じ作家がお好きな方もいらっしゃるかもしれません。

当読書会は、少人数で親密に本の話を楽しむことを趣旨としております。会場は下町の小さな飲食店を予約しております。ご連絡がなくキャンセルされた方は次回の参加をご遠慮いただく場合がございます。ご了承ください。

参加者の方々と本のお話ができるのを楽しみにしております。

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